※今回の記事はtwitterをフォロー頂いているfisさん(@GDiscounty)がblog
GameDiscountyを閉鎖される、ということで譲り受けた記事になります。
製品版のレビューを体験版の後に追加していますのでそちらもどうぞ!
ファーストインプレッション
見た目は世界樹、プレイは不思議のダンジョン、世界観はダーク
と書いてしまうとダークな世界樹と不思議のダンジョンになってしまうのですが
初見はほんとそんな感じ。
ただプレイしてみると全然違いました。
どちらかと言うと不思議のダンジョンにRPGの戦闘を持ち込んだゲーム
というのが正解でした。
多人数×不思議のダンジョン
この発想は様々なゲームが取り入れ実践してきましたが
あまりうまくかみ合うことはありませんでした。
そもそも不思議のダンジョン自体が単独で挑むようにデザインされており
あくまで仲間はおまけ程度の考えでした。
そこに仲間をどっさり詰め込んでも渋滞が起こったり
攻撃が当てられなかったりと100%の力が発揮できないことがほとんどでした。
全員プレイするにもキャラを交代しながらのダンジョン攻略はいささかテンポが悪い。
それならパーティメンバーが全員活躍できる通常RPGの戦闘にすればいいじゃないか
というのが今作。
敵に触れるとロマサガみたいな戦闘画面が始まります。
不思議のダンジョンのテンポ
RPGの様な戦闘システムは各メンバーの重要性を高めるには非常に有効でしたが
ゲームのテンポとしてはどうにもサクサクと言う訳にはいかなくなります。
戦闘も攻撃のたびにカットインが入るので
見た目はリッチですが少し戦闘が間延びした感じを受けました。
ここらへんは製品版でどこまで快適にできるか期待です。
セブンスドラゴンくらいでも良かったのかなぁと個人的には思います。
今回の体験版が10分、しかもトライアルマップということもあり
一概にテンポが悪いとは言い切れません。
まあ、不思議のダンジョンと捉えるからテンポが気になるのであって
移動がマス目の通常RPGと考えると全く気にならないのかもしれません。
戦闘システム掘り下げ
これに関しては最初に感じたのが位置取りです。
大抵の陣形があるRPGは戦闘前に陣形を決めますが、
このゲームは戦闘中にも陣形が目まぐるしく変わります。
各キャラは前、中、後ろのどの列かによって使用できるスキルが異なってきますので
そこをうまく考えながら戦闘を進めるというのはユニークでした。
一方スキルの方は各キャラによって
基本性能、パッシブスキル、探索スキルなど様々で
どの組み合わせにするか迷うところでもあり、楽しいところ。
スキルを有効に使えば敵を圧倒できるし
それなりにやっても何とか大丈夫かなという懐の深さもありそうです。
まとめ
体験版をプレイした感じでは非常に発売が楽しみなタイトルです。
このシステムをどうやって面白さにつなげていくんだろうなぁとワクワクします。
発売まで1カ月を切っているのでそこまで大幅な変更はしてこないとは思いますが
この体験版で、買うかもしれないタイトルから絶対に買うタイトルに変わりました。
製品版を遊んでみて
製品版が発売されたのでレビューを追加しておきます。
戦闘バランス
戦闘は高速化によりサクサク進むようになりました。
が、戦闘バランスは相変わらずシビアで
気を抜くとボスでなくても仲間がやられてしまいます。
やられるとロストしてしまいますので緊張感が半端ないです。
特に出血という毒のような症状が凶悪で
この状態は戦闘中から探索中も続いて
探索中に出血で死ぬと即ロストなのですぐ治すことが求められます。
ツイッターなどでも出血忘れでロストした人のツイートをたくさん見かけました。
かなりシビアなシステム
このゲームをシビアなものにしているのは以下のポイントです。
・キャラが死亡するとロスト(二度と生き返らない)
・ダンジョンを隅から隅まで探索しないと時計が進む
・時計が進むとゲームオーバー+セーブデータ削除
・様々なことにお金がかかるため、慢性的な金欠になる
→金欠を緩和するアップデートが来る予定です。
特にロストと時計のシステムはかなり厳しく適当にやっているとあっという間に詰みます。
きちんと探索し、きちんとレベルを上げるとダンジョン攻略くらいは問題なく進めますが
いかんせんボスが初見だと難易度が高く簡単にロストさせられていしまいます。
逃げることができるのがせめてもの救い。
キャラロストするとレベルの低いキャラを雇って
レベル上げをしないといけないのですが
レベル上げ中も隅から隅までダンジョンを調べないと時計が進む。
レベルが上がってからロストすると
元のパーティと同等に戻すまでかなり時間がかかります。
基本的にこういうシビアなシステムはある程度救済措置があるものですが
このゲームにはほとんどありません。
しかしながら、ないからこそ緊張感があり、クリアしたときの達成感もひとしおなのです。
エリアを進むごとに新しい対策を求められるため
常に刺激的で中だるみしないゲームデザインはなかなか秀逸で
かわいいキャラクターとは裏腹難易度も相まって独自の魅力を感じます。
ただ、難易度を一番簡単にしてもかなり難しいので
人を選ぶタイトルであることは間違いありません。
最近の親切丁寧なRPGに飽きた刺激を求めるゲーマーには
もってこいのタイトルではないでしょうか。
クリア後
20年以上ゲームしてきましたが3本の指に入るほど厳しいゲームでした。
今後、遊びやすくなるアップデートが次々と来そうなので
興味があるけど自信がない方はもう少し待つ方が良いかもしれません。
厳しいのを体験したい方は
アップデート前にさっさとクリアしてしまう必要があるかもしれませんね。